
レビュー:「CAOS」– ブラウリオ・モラレス
才能ある音楽家による新たなサウンドへの挑戦としてのプログレッシブ
タチアナ・ソリス(ナシオン・プログレシーバ)
7/9/20191 分読む
プログレッシブ・ミュージシャンのブラウリオ・モラレスは、最新アルバム『CAOS』でその音楽カタログをさらに拡大しました。本作は全編を通してエレクトロニック・ミュージックのスタイルで構成されており、明確なプログレッシブ・ミュージックの影響も感じられる作品です。この魅力的なアルバムを独占的に紹介できることを嬉しく思います。
まずは、この才能あふれるアーティストについてご紹介しましょう。
『CAOS』は、エレクトロニック・ミュージックの世界にプログレッシブ・ミュージックを導入するというブラウリオのビジョンを体現した作品です。彼の目指す「エレクトロ・プログ」は、エレクトロニックな構造を持ちつつ、プログレッシブ・ロックやプログレ・メタルのような複雑な構成や音の展開を融合させたスタイルです。
【CAOSの解体】
ブラウリオは、アルバムのコンセプトについて次のように語っています。
「2018年、平凡なある日、突如として未知の存在が現れる。彼らはT.A.R.D.O.S.(Time Travelers Artifact what Roam the Depth On the Space:時空の深淵を旅する時間旅行者のアーティファクト)と呼ばれる装置を使って現れ、人類とあらゆる生命体は、暗く避けられない“カオス”に飲み込まれる。」
アルバムは、サイバーパンクの要素を持つエレクトロニックな楽曲「T.A.R.D.I.S」と「Syntethic Fauna」から幕を開けます。物語は、未来から来た人型種族が自らの種の滅亡を阻止するために、2018年の地球に到来し、森林にて調査を始め、徐々にカオスを引き起こしていくというものです。
続いて登場する「What Are Feelings?」は、序盤はエレクトロトーンを保ちつつ、後半ではシネマティックな展開を見せ、ヴァンゲリスなどの影響が色濃く表れています。
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